IP−VPNとは何でしょうか。
IP−VPNとは事業者が提供しているIP網内でVPNを構築するサービスのことです。
大きく分けて「MPLS技術」を使ったものと「IPSec」を使ったものの2種類の技術によりサービスされています。
最近は注目されているのはMPLS技術で、ラベルと呼ばれるヘッダ情報をIPパケットに付けて配送・転送する技術です。
このラベルは、事業者側のルーターで顧客毎のラベルが付加され事業者の網内を送られます。
転送先のルーターではこのラベルを外して、顧客のルーターに送り届けます。
ラベルにより宛先を判別するので、別々の顧客のデータが混在してしまうことはありません。
IP−VPNのメリットは中継網側で豊富な機能が提供されており、各種設定などユーザー側での負担が少ないことを挙げることができます。
その代表的な例が多くのサービスで(Quality of Service)の機能が提供されていることです。
具体的には音声による通話やビデオの配信など、リアルタイム性の高いアプリケーションにはパケットに優先度を付け、それを目安としてスイッチやルーターでのパケットの処理順をコントロールする機能です。
また、特定のパケットを遮断するフィルタリングや、IPアドレスを変換するNATといった機能を提供しているサービスもあります。
IP−VPNのデメリットはネットワーク層のプロトコルとしてIPしか使えないことを挙げることができます。
現状、多くのアプリケーションがIPを前提としているため問題にならないケースが多いと思われますがSNA(Systems Network Architecture)など非IP系のプロトコルはそのままでは利用できず、IPパケットでカプセル化するなどの処理が必要になります。
またルーティングプロトコルの利用に制限があることも知っておく必要があります。